ペルセウス座流星群極大の夜

前日のチミケップ湖畔で流星撮影の感覚を取り戻し、ペルセウス座流星群極大を迎えた8月12日に雌阿寒岳へナイトハイクに向かう。

空には満天の星が輝いていたが、雌阿寒岳の山頂には絶望的な雲が貼り付いている。こんな夜にナイトハイクなんて…あの山頂はどうなっているんだろう?

山頂はこうなっていた。

午後6時に登山開始、快晴で山頂もしっかりと確認できる。八合目から九合目に差し掛かる頃、少しずつ火山ガスが流れてくるが雌阿寒岳ではよくあること。
山頂に到着したときは星空も見えたので撮影開始。

この時はまだ釧路の街明かりと阿寒富士が確認できていた。

次第にガスが濃くなり視界不良になる。

レンズが曇るというレベルじゃなくなってきた。レンズヒーターを使用していたけど追いつかない。火山ガスの水蒸気の影響か、カメラ本体やザック等、全てに水滴が付着してくる。

30分程の滞在で早々に撤退。火山ガスによる健康への影響には個人差がありますが、不快→吐き気→めまい。目の痛み→呼吸困難→死亡。濃度が増すほど生命の危険が高くなります。長時間の滞在は避け、強い臭いを感じたらその場から立ち去るのが鉄則です。

流星をフレームインできず意気消沈で下山中に、九合目付近で鈴の音が聞こえてきた。誰かが登ってきている。

お会いしたのは、素晴らしい星景写真をブログで紹介している山歩き川歩きさん。火山ガスが濃くなっていると説明して一緒に下山することに。

下山中は星や山の話をしながら貴重な情報交換をさせていただきました。いくつもの流星を見ながらの会話は思い出深い山行になりました。山歩き川歩きさんありがとうございます。

下山後にオンネトーから見た雌阿寒岳。

笠雲を見て観天望気は出来ても、笠雲が発生する予測までは出来なかった。上空の強い風と湿った空気が笠雲発生の条件のようです…さすがに予測は難しい。