厳寒の雌阿寒岳を登る


北海道は冷え込みが厳しい季節。登山口ではマイナス24℃。標高を上げるとさらに気温は下がる。風が強ければ体感温度はどれほど下がるか想像つかない。
雌阿寒岳の登山口は、野中温泉側と国設野営場側の2箇所がある。今回は野中温泉コースをピストンの予定で出発。

野中温泉の横に車を停めるスペースがあります。そこから少し歩くと登山口です。


登り始めから三合目までは赤エゾマツの樹林帯を進む。踏み跡もありピンクテープも分かりやすい位置にあるので、道迷いの心配はほとんどない。


三合目を過ぎると山頂の噴煙が確認できる。今年は積雪が少なくハイマツがまだ雪の上に見えている。


雪の表面はカリカリなのでアイゼンは必須、ピッケルはあると安心です。スノーシューも持っていきましたが出番はありませんでした。


風もなく空気が澄んでいたので遠く大雪山の山並みがはっきり見える。


夏は青や緑に輝くオンネトーの湖面は氷に覆われている。


岩の隙間に穴が…雪が溶けて霜柱ができていた。活火山だから地熱があるのか?

  
七合目付近でやっと日が差してきて身体が温まる。

  
九合目を過ぎたところで火口が現れる。火口の向こうに阿寒富士の山頂が見えた。


いつものはさまり岩。今日も挟まっている。


すれ違った登山者。写真に人物を入れると雌阿寒岳のスケールの大きさがわかる。ソロで登山しているとなかなか人物を被写体に入れられない。


山頂には二人の登山者と野中温泉で飼われているチロル。


頂上から少し下って青沼を確認。火口にある青沼も冬は白沼です。


ロープにエビのしっぽがたくさん。冬山の風物詩ですね。ところが頂上標識はきれいに取られていました。写真を撮るときに文字が見えなくてきれいにしたのでしょう。好みの問題ですがエビのしっぽが立派に育った標識のほうが好きですね。


チロルがザックの匂いを嗅いだりしながらはしゃいでいる。


雄阿寒岳と阿寒湖畔の温泉街が見えるはずだけど、噴煙がかぶっていた。雌阿寒岳にしてはめずらしくほとんど無風だったのでゆっくりできた。

 
下山後は登山口にある野中温泉へ。ここの温泉に入ると翌日まで身体から硫黄臭が取れません。お湯の力強さを感じる大好きな温泉です。ぜひ雌阿寒岳登山とセットでおすすめします。


露天風呂は男女別れていますが、すだれ一枚で仕切られているだけです。気になる方はよく確認してから入りましょう。シャワーや蛇口がついた洗い場はありません。みなさん湯船の横でお湯を汲みながら洗っています。


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