
北海道の山は全国の登山者からはいつか訪れてみたい憧れの山だと聞きます。大雪山、知床連山、阿寒の山々全て自宅から2時間以内で行けます。らくらく日帰り登山できます。そんな人間はもちろん北アルプスが憧れの山なんです。
大型の連休でもない限り北アルプスへは行けません。今回はお盆休みを利用して後立山連峰へ遠征登山に行ってきました。日程は5日間ですが初日と最終日は移動日になるので、山で過ごせるのは3日間。飛行機やホテルの予約もしているので晴れるのを祈るばかりです。数週間前から天気図が気になり台風が近づくたびにハラハラしています。風邪をひかないように…忘れ物しないように…下痢しないように…心配事は尽きません。
登山における遭難の原因の多くは道迷いです。登山には必ず地図を携帯して下さい。

いよいよ出発の日、天気は晴れ予報。ご先祖様のお墓参りも済ませ快晴の女満別空港へ。

クラスJが予約できたので少しゆったりと。女満別空港から信州まつもと空港への直行便はありません。まずは羽田空港へ向かいます。

さよなら北海道、憧れの北アルプスへ行ってきます。

一気に高度10,000m付近。歩いて山登るのがバカらしくなる瞬間です。函館と内浦湾が見えている。さよなら北海道。

着陸態勢に入った。これが海ほたるってやつかな。

70リットルザックを背負いモノレールと電車で東京駅まで来た。東京駅のみどりの窓口がかなり混雑していると聞いたので、浜松町駅のみどりの窓口で新幹線チケットを受け取って大正解だった。さすがお盆休み、人の多さにびっくり。

3月に開業した北海道新幹線を発見。

弁当を買う。それにしても東京は暑い。弁当腐らないか?

北陸新幹線「あさま」で長野まで。車窓を楽しみにしていたけどトンネルばかりだった。

弁当をジャケ買いしてしまったけど、美味しかった気がする。北アルプスが近づいて浮かれてたのであまり覚えていない。

軽井沢でほとんどの乗客が降りた。「あさま」は長野までしか行かないから空いてますね。

朝8時に自宅を出て午後4時に長野に到着。せめて登山口の近くまで行きたいけど、もうバスもないので今夜は長野に宿泊して朝一番のバスに乗ります。
東京から「スーパーあずさ」で松本に行くルートもありますが、それも松本駅に着くのが午後4時。今回は新幹線に乗ってみたかったので長野経由にしました。

長野駅から出たけどやっぱり暑い。地元の方の話ではこれでも涼しいほうだと。

石井スポーツで山道具を物色してさっさとエアコンの効いたホテルへ。

長野駅のバスターミナルで朝8時20分発のバスを待ちます。日差しが強いので人間は日陰に、ザックたちがバス停に並んでる。

長野駅から1時間で白馬八方バスターミナルに到着。
白馬八方バスターミナルからゴンドラ乗り場まで20分程歩く。地図を見るとうねうねした道路でよくわからないけど高い方へ歩いて行けばなんとかなりそう。

ちょうど2名の先行者がいた、ついて行けばゴンドラ乗り場に行けるはず。朝早いからか、冬がハイシーズンなのか、お店は閉まっている。

ここで先行者から道を聞かれるというサプライズ。初めて来たので勘で歩いていたらしい人に付いて行ったらしい。

無事にゴンドラ乗り場に到着。八方池山荘まで40分、片道1,550円でした。

八方尾根ゴンドラリフト「アダム」。眼下に白馬村が見えた。

兎平に到着。「ワッサー」初めて聞く単語だけど桃にしか見えない。

ゴンドラのあとはリフトを2本乗り継いで八方池山荘へ向かいます。

リフトを降りて登山の準備をします。

ここは売店、トイレもあり観光客で賑わっている。

散策路脇に咲くハクサンシャジン。

人の流れに身をまかせて1時間歩いて八方池まできました。

晴れていれば白馬の山並みが池に写り込んで綺麗な場所なんです。観光客はここまで。ここから先は登山装備をしていないと進めません。

やっと静かな山歩き。丸山ケルンあたりで雲の切れ間から白馬岳へ続く尾根が見えてきた。

青空も見えてきてテンションが上がります。振り返ると雲の上に出たのがわかる。

崩れそうな場所を歩いてる。

結構な高度感です。

慎重に進んでいますね。

コガネギクかな?

突然現れる唐松岳頂上山荘。

着いた。まずはゆっくり休憩しよう。

チェックインして、荷物を置いたら身軽になって唐松岳へ向かいます。

それにしても凄いところへ来たなぁ。展望のいい山小屋に泊まりたくてここを選んで良かった。

ソロテン泊がブームですからね。あんな下までテントが…トイレも大変そう。

チングルマはもう綿毛ですか。

山小屋から20分くらいで唐松岳頂上。あれは剱岳!昨年登ったあの形は忘れません。

遠くには日本海が見えている。

剱岳やっぱりかっこいいですね。去年はガスガスの中登頂したので展望はなかったけど。

明日登る予定の五龍岳。でかい山だな。

白馬鑓ヶ岳から白馬岳への稜線。

イワヒバリも絶景を眺めてる。

不帰ノ嶮(かえらずのキレット)ネーミングが不気味すぎるよ。

小さなケルンがたくさんあります。

1時間は山頂にいた。だんだん日が傾いてきました。

山荘へ戻って夕食までの時間をゆっくり過ごします。

山荘内部、キレイなほうだと思う。

お盆時期で混雑していると思ったけど、布団は1人1枚、十分なスペースです。

食堂&談話室。眺めがいいです。

売店にはいろいろ売ってました。

山バッジNo1購入。

夕食はご飯とお味噌汁はお代わりできます。
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日が暮れていきます。

立山連峰と剱岳。

一番奥にツンとした白馬岳の姿も見えました。

写真撮っていたら足元を雷鳥ファミリーが通りすぎていった。

今夜はペルセウス流星群の極大日。肉眼では確認できたけど写真には写っていなかった。

剱岳方面に眩しい月明かりと、時々ガスが流れてきて星空を遮る。

山小屋ではいたるところでペルセウス流星群の話題が出ていたけど、星撮りしていたのは2人だけ、みんな寝静まっていました。

北海道出発から長々と書きました。お付き合い下さりありがとうございます。
展望の良い雲上の小屋に泊まりたくて、山小屋探しから始まった今回の遠征、
憧れの北アルプス、唐松岳は期待を裏切らない素晴らしい山でした。














