月明かりのタウシュベツ川橋梁

北海道上士幌町の糠平湖にはコンクリート製のアーチ橋がある。昭和30年まで旧国鉄士幌線で使用されていたタウシュベツ川橋梁。糠平湖の水位が変化するため、完全に水没したり橋梁全体が現れる時期もある。
冬期間は水位が下がり氷で覆われた湖面を歩いて橋梁まで近づける。夜のタウシュベツ川橋梁は初めてなので、今回は同じ趣味を持つ星好きの方に同行させていただいた。


タウシュベツ橋梁到着。空には上弦の月が輝き、写真を撮ると昼間のように明るい。橋梁の上に北斗七星が立ち上がっていた。


ウペペサンケ山方向には厚い雲が。


上空にはまだ薄い雲が流れている。


シリウスが見える。月明かりがなければ天の川が見えている方向。


同行者のヘッドライトが橋梁を幻想的に照らしていた。


暗闇の中で近づくと昼間とは違う無言の圧力を感じる。


アーチの中にうさぎ座。


橋梁の上におおいぬ座。犬の首元にシリウスが輝く。


オリオン座の狩人が月に襲いかかっている。


丘の上から広角レンズで全景。糠平温泉の街明かりが見える。


右にはカシオペア座。


アーチ橋の上部から。橋梁の上は危険なので立入禁止です。


この部分も崩壊が進んでいます。


きのこ氷。下には切り株があります。


満天の星空とアーチ橋をイメージしていたけど、月明かりの夜も雰囲気があって幻想的な風景でした。気温は-15℃でも無風だったので凍えることなく撮影に集中できたので大満足の星撮り。季節を変えてまた夜に再訪したい。
タウシュベツ川橋梁の崩壊が進んでいて、今年が見納めと毎年のように言われていますが、突然消えて無くなることはないので、これからもゆっくりと自然の流れで風化していく姿を見守りたいと思います。


来た道を引き返します。