涼を求めて夏の斜里岳へ


斜里岳は知床半島の付け根にある日本百名山。山頂からはパッチワークのような畑が広がる風景やオホーツク海、知床連山や阿寒の山並みまで360度見渡せる。朝6時、登山道入り口の清岳荘に到着。ここは宿泊ができ、夏場は管理人が常駐している山小屋です。トイレも協力金を支払い利用できます。
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清岳荘から見える清里町方面は雲海が広がっていた。


登山届を記入しスタート。最初は樹林帯の散策路を少し歩く。


標準コースタイムは登り4時間20分、下り3時間、往復7時間20分。登りは、沢沿いに進む旧道コース、下りは新道コースが一般的です。旧道コースは整備された登山道ではなく、渡渉をくり返したり、沢沿いの急な岩場をよじ登ったり、なかなかワイルドな体験ができます。


散策路から出ると1km弱の林道歩き。クマが出そうな雰囲気。


沢沿いを何度も渡渉をしながら進む。大きな岩の上をピョンピョン飛んで渡れますが、足を滑らせてドボンしている人も見かけます。無理せず水の流れがゆるやかな浅いところは川の中に足を付けたほうが安全です。


足の甲までは水に浸かるので、それなりの装備が必要です。


大小の滝が次々と現れる。旧道は飽きの来ない面白いルート。


急登を登り振り返るとかなり高度を上げていた。


滝の横を慎重に登る、滑落すると大怪我は間違いない。


雲海が少しづつ上がってきている。


沢登りも終わりの頃、先行者のザックから犬が顔を出していた。ずっと見つめられている。恥ずかしくなるくらいジッと見つめてくる。


小さな犬に元気もらいました。


ここから涸れ沢の急登が始まる。沢登りが楽しくて疲れを感じなかったが、ここから一気に体力が消耗する。気温が高く風もない最高の天気だけど水が無くなってきた。


馬の背まで来ると頂上はもう少し。右側が斜里岳頂上。


登ってきた急登を振り返る。


馬の背近くにエゾノツガザクラが咲いていた。


最後の登りで振り返ると南斜里岳が見える。


登山道脇に咲く白い花。この道は晴れていれば両サイドに絶景が広がり高度感があります。


左からわたあめみたいな雲が次々とやって来る。


シルバーの斜里岳神社にお参りを済ませ頂上へ向かう。


斜里岳山頂。頂上標識が新しくなっていた。


登頂直後に山頂がガスに包まれる。


ガスが晴れそうもないので下山開始。馬の背では団体が休憩中。


頂上直下の白い花。


頂上はガスの中。


チングルマは綿毛になりかけていた。


気温も高く蒸していたせいで汗をかき、いつもより水分を消費した。頂上で水が無くなっていたので、緊急用に持ち歩いている浄水器を初めて使ってみた。沢には大量の蚊が飛んでいるので、放おっておけばボウフラが湧いてくるレベルだと思う。SAWYERで恐る恐るひと口飲んでみる。特に変な味はしない…結局がぶ飲み。3日経過しましたが体に変化はありません。沢のあるところ限定ですが、テン泊時にはかなり軽量化できます。有害な病原菌を99.99999%除去できる世界最高レベルの製品だそうです。ただし化学的な有害物質は除去できません、自然界での使用に限ります。


下りの新道、熊見峠付近でやっと雲の下に出た。清里町方面。


下山後に清里町から斜里岳を見ると、発達した大きな雲が張り付いていた。
夏の暑い時は水しぶきを受けながら登れる斜里岳がおすすめ。