3月の夜明け前は横たわる天の川が見られる。大雪山旭岳に架かる銀河の橋を狙って、深夜22時近くにナイトハイク開始。無数の星を見ながら姿見駅を目指す。
写真は全て Nikon Z7II + Z20mm f1.8S。過度な彩度補正や合成処理はしていません。撮影時の設定のまま Adobe LightroomにてJPG書き出し、カメラとレンズの持つ本来のパフォーマンスが表現できるように心がけています。
旭岳一合目から約3時間で姿見駅に到着。目の前に旭岳が浮かび上がる。この夜は噴気孔からのガスも少なく、クリアな星空が広がる最高のコンディション。
比布岳方面、北東の夜空に天の川とはくちょう座が見える。
星を撮る仲間たち。カメラの感度を上げて撮影しているが…
実際は暗闇で顔の表情もわからず、声を掛け合いながらの撮影。星空撮影の回数も重ねてきたので、息の合った貴重な仲間たち。
ロープウェイ姿見駅の向こうには街明かりが見えている。
右下にさそり座の頭部が見えてきた。天の川の核心部分もやがて昇ってくる。
上の写真と同じ構図でソフトフィルター「プロソフトンクリア」使用。
天の川が少しずつ旭岳の上に移動している。
プロソフトンクリア使用。
PRO1Dプロソフトンクリアは風景のディテール残しつつ、星を僅かに強調してくれる。大げさになりがちなソフト効果を抑えた写りが絶妙。
KANI フィルターリングは円形フィルターを素早く脱着できる。フィルター無しと、フィルター有りの撮影が簡単。寒さに耐えながらグルグルとフィルターを回すことなく対応できる便利なアイテム。
雪に埋もれた旭岳石室。緊急時は裏にある2階の窓から出入りして避難します。
天の川が旭岳に架かる。
仲間の2人はピークを目指して出発。歩き出す2人を20分の軌跡で撮影。天の川に沿って登っていく姿は幻想的でした。
旭岳の山頂付近に流星。
天の川の核心部分が見えました。
厳寒の旭岳にもかかわらず、横たわる天の川やさそり座を見るだけで春を感じるようになってしまった。冬が終わってほしくない気持ちと、登山シーズンが始まる期待が交差する季節です。今シーズンも星に魅せられながら登山を楽しみたい。