ローバータホープロは日本人の足型に合う幅広構造
次に買う登山靴はこれと決めていた。LOWA TAHOE PRO GT WXL(ローバー・タホープロ)を先月ついに購入。ローバー社はドイツ生まれのメーカーで80年以上の歴史を誇る名門ブランド。ワイドな作りは日本人の足型に合った幅広い構造。アッパー素材にはヌバックレザーが採用、1枚革で造られているので堅牢性・防水性に優れています。岩稜地帯を攻めるというより、重荷を担ぐテント泊縦走やガレ場での安定感を優先に考えられた登山靴。
ヌバックレザーの質感は好きなのでそのまま履きたいけど、雨や泥の登山道は日常だし、岩にぶつけたりハイマツに擦ったりなど過酷な使用状況を考えるとワックス加工で革の表面をキズやダメージから守りたい。今回は購入と同時にワックス加工にチャレンジ。
ベロを好みの位置で固定し、ズレを予防するX-LACINGを採用。
ソールはもちろんビブラム【Vibram】ソール。張り替えも可能。
ワックス加工の前にヌバックレザーの姿を見納め。手触りも確認しておく。
バックカントリー穂高さんで登山靴を購入すると、ワックス加工や普段のお手入れの仕方などPDF冊子や動画で丁寧にサポートしてくれます。
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レザー表面に水分を染み込ませてからワックスを塗り込んでいく。
あると便利な「たらい」。
1回目のワックス終了。奥がビフォー手前がアフター。
水分とワックスを吸い込んだしっとりとした質感がたまりません。この状態で乾燥するまで2〜3日寝かせます。
寝かせます。
2回目のワックスでさらに磨きをかけていく。ワックス加工で一番使用頻度の高いのがコロニルのレザーワックス。皮革繊維に潤いを与えしなやかな状態を保ち、耐久性と防水効果を与え、カビの発生も予防します。
ブラッシングの後に素手で撫でていると、面白いくらいに艶が出てきます。
ハトメ金具の周りや細かい部分はムラができやすいので、指先や小さなブラシで丁寧に塗り込む。
塗って磨いてを繰り返しヌバックレザーの中にしっかりとワックスの栄養成分を染み込ませて、また2〜3日寝かせます。
寝かせます。
3回目のワックスを終えた後はナノクリームで更に防水性能を高める。ナノクリームを表面をコーティングすると防水効果が高まり効力が長時間持続します。
しつこいくらい何度も磨きをかけて。
この状態で恐ろしく水を弾くと思います。
最後にシュプリームクリームで艶を出してワックス加工終了。シュプリームクリームは皮革への浸透力が高いシーダーウッドとラノリン等の天然オイルをブレンドしたクリーム。財布やバッグなど靴以外にも使えます。
週末作業なので仕上げまで3週間。これ以上やると登山靴じゃないビジネスな輝きになりそうなのでここでストップ。
眩しい輝き。
このワックス加工を施すことで、登山後のお手入れが楽になる。靴表面のキズやダメージからくる劣化をワックスが防いでくれます。素手で撫でつけたりしていると特に愛着が湧いてくる。永く愛用できる登山靴が完成しました。
いつも使用しているのはコロニルの製品。
今年4シーズン目を迎えたLOWA MELINA GT WXL(ローバーメリーナ)も健在。普段から登山後は欠かさずケアしている。北アルプスを一緒に歩いた大切な靴。
ソールもまだまだ元気なので大切に手入れをしながら、二足体制でこれからの山行も楽しみたい。
登山靴のお手入れはコロニル製品がおすすめ
登山後のメンテナンスには必需品。コロニルレザーワックスは皮革繊維に潤いを与えしなやかな状態を保ちます。
防水効果をさらに高めるコロニル防水ナノクリーム。ナノレベルの分子成分が革に深く浸透しつつ表面をコーティング。
艶出しにはシュプリームクリーム。皮革内部へゆきわたることで深みのあるしっとりとしたツヤが生まれる。財布やバッグなど靴以外にも使えます。
弾力性のある馬毛ブラシ。汚れ落としや仕上げのポリッシング等に幅広く使用できる。
小さなブラシは指の入らない細かい箇所のクリーム塗布に便利。
高い浸透効果によって色の再生を行い、同時に保護効果を得る事が出来ます。