初夏の阿寒富士で絶景とヒカリゴケを楽しむ

不安定な天候が続く北海道。土曜日は暴風予報、日曜日は雨予報、風より雨を選んで日曜日に雌阿寒岳のとなり阿寒富士に行ってきました。


オンネトー野営場の駐車場にある登山口から入山。スタートから雨降りなので、ゆっくり阿寒富士のピストン予定で進みます。往復約8km、標準コースタイムは、登り2時間40分、下り1時間45分。


スタートして直ぐに階段があります。途中で歩幅が合わなくなり横の斜面を歩く。それもキツくなり階段を使う。やっぱり階段はあった方がいいという結論になる。


小雨の登山道にゴゼンタチバナが咲く。


アカエゾマツが群生するオンネトー周辺の森は他の地域とは違う独特の雰囲気。


キノコも出ていました。


最近倒れたんでしょうか。枝は枯れているようでした。


ハイマツから新しい松ぼっくりが成長中。


北海道でしか見られないメアカンキンバイも咲きはじめていた。


樹林帯とハイマツ帯を抜けると阿寒富士の全貌が目の前に。


七合目に雌阿寒岳方面と阿寒富士への分岐があります。


阿寒富士の登山道はほとんどがザレ場。本家の富士山と似ています。


急斜面をジグザグ登りやっと頂上が見えた。


すれ違った下山者。上から見ると高度感あります。


山頂到着と同時に雲が消えて、日差しが出てきた。


雌阿寒岳の火口もバッチリ見える。


登山道から見える阿寒富士はキレイな円錐形だけど、ウラ側はとんでもなくエグれてます。


頂上で小一時間タイムラプス撮影。風が強いので岩陰でのんびり過ごす。


雲がどんどん流れていく。見ていて飽きない。


ポンマチネシリ火口からの噴煙。


遠くに雄阿寒岳の姿も。


絶景を眺めながら下山開始。


遠くから怪しげな積乱雲がこちらに向かっている。


SCW予報で午後から雲がかかることは把握していたけど、どんどん近づいてくる。よく見るとてっぺんに笠雲が発生している。積乱雲が急激に成長している証拠なので注意が必要です。


これから山頂を目指す方は大丈夫かな。


スマホにブルブルっと防災速報が入ってきた「豪雨予報 猛烈な雨 80mm以上」やっぱりか。さっさと下山しよう。


不思議な阿寒富士の山肌。


女王コマクサのつぼみ。


登山口のあるオンネトーが見えてきた。


枯れハイマツ。


雪の重みで細い樹木は傾いている。


樹林帯にはまだ日差しが差し込んでいて豪雨にはあたらずに済みそうです。


この樹林帯の登山道にはひっそりとヒカリゴケがあります。


この苔むした岩の隙間、あの暗闇の奥にヒカリゴケが肉眼でも確認できる。自力で発光しているのではなく、暗闇に差し込んでくる僅かな光を反射しているそうです。


地面に這いつくばりながら捉えた姿は幻想的です。ヒカリゴケは僅かな環境変化でも枯れてしまう脆い存在で、個体数が減少し絶滅が危ぶまれている植物です。雌阿寒岳山麓のヒカリゴケを大切に見守っていきましょう。
帰り道の運転中に前も見えない豪雨に当りました。不安定な天気が続いていますが、気象情報をしっかりチェックして安全な登山を心がけたい。