日曜日の早朝から羅臼岳に登ろうと計画して、土曜日の夜に知床ウトロへ前乗り。車中泊をしながら久しぶりの星撮り。定番の夕陽スポット、プユニ岬展望台ではたくさんのギャラリーが写真を撮っていた。
いつも山ばかり見ているので海を見るのが新鮮。
太陽が沈むとギャラリーはいなくなった。
空の表情が変わっていく。今夜は星が期待できそう。
ウトロ港の上に輝くのは木星かな。
さらに暗くなると天の川もうっすら見えて来た。ここで街明かりの影響が少ない知床峠に移動。
知床峠からは肉眼でも天の川がハッキリと確認できる。
Nikon D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED。F2.8、25秒、ISO6400、WB3800K。
星景写真は全てAdobe Lightroom CCでRAW現像。基本的にはカメラ側でマニュアル設定しているので、現像時は多少の明度補正のみの無加工写真です。
北側、羅臼岳の上にも天の川。夜空に見える緑色の帯は大気光。肉眼では確認できませんが写真データにはしっかりと写ります。この夜は低い位置に広範囲で大気光が広がっていた。
Nikon D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED。F2.8、25秒、ISO6400、WB3800K。
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雲海の中に羅臼町の街明かりが見える。
Nikon D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED。F2.8、25秒、ISO6400、WB3800K。
ソフトフィルターを装着すると明るい星が大きく見える。大きく光っているのは地球に接近中の火星。ステップアップリングにフィルター装着したので四隅にケラレ発生。
Nikon D850 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED。F3.5、20秒、ISO6400、WB3700K。
羅臼岳の上にはカシオペア。
Nikon D850 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED。F3.2、30秒、ISO6400、WB3700K。
北斗七星と北極星。
Nikon D850 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED。F3.2、30秒、ISO6400、WB3700K。
ソフトフィルター比較【フィルター無】
Nikon D850 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED。F3.5、30秒、ISO6400、WB3750K。
ソフトフィルター比較【フィルター有】
Nikon D850 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED。F3.5、30秒、ISO6400、WB3750K。
知床峠の駐車場には星を見るため車が頻繁にやって来る。長秒露光中に何度もヘッドライトに照らされて泣く。
Nikon D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED。F3.5、25秒、ISO6400、WB3700K。
羅臼岳方向にはアンドロメダ銀河も見えた。地球から約250万光年の距離、1兆個の星が集まり、直径は13万光年以上…理解できない数値。
Nikon D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED。F3.5、25秒、ISO6400、WB3750K。
アンドロメダ銀河を等倍まで拡大。ISO6400はさすがにノイズがありますが、十数年前のカメラに比べたら夢の様な写りです。
知円別岳方面。
Nikon D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED。F3.5、25秒、ISO6400、WB3600K。
天の川と火星。水平線が光り薄っすらと北方領土が見える。
Nikon D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED。F3.5、30秒、ISO6400、WB3600K。
火星を等倍で拡大表示。
ISO感度を8000まで上げたけど見た目のノイズはあまり変化なし。
Nikon D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED。F4.5、30秒、ISO8000、WB3600K。
星撮りを終えてウトロの道の駅で車中泊。日の出と同時に羅臼岳登山口へ移動。途中にはシカの朝食バイキングの列があちこちで発生。
早朝は野生動物の活動時間。絶対に食べ物を与えてはいけません。
雲ひとつない最高の天気。
登山届を出し入山。
登山口から約1kmのオホーツク展望台。ここを過ぎた登山道で目の前に大型のヒグマがのっそりと現れた。向こうもこちらを見ていたのでゆっくりと後ずさり。今日3回目のヒグマ遭遇なので撤退しよう。日曜日なので沢山の登山者が登ってくる時間まで待てば大丈夫かも知れないけど、貴重な体験が出来たしここで撤退。
本日出会ったヒグマの出没マップを作ってみたので参考にしてください。1回目と2回目は中型でガサガサ忙しく動きまわっていた。3回目のヒグマはかなり大型で登山道を塞いでいた。
実際の登山道の写真。左斜面の樹林帯からガサガサと音がして、ドスンドスンと何かを踏みつける音も聞こえて樹木が揺れていたので、絶対いるなと思って立ち止まっていたら、のっそり姿を表した。
※合成イメージです。距離は10メートルは離れていたと思うけど、とにかく顔のデカさに怯んだ。今年は目撃情報がたくさんあるので気をつけてください。沢山の登山者が歩く時間帯をおすすめします。ここではアリの巣を食べていたようです。ガイドさんによると付近のアリを食べ終わるのに1時間はかかるそうです。
あまりにも天気が良いので帰りに藻琴山を散歩してきた。
左側には屈斜路湖。
右側にオホーツク海も見えた。
知床では数回ヒグマを見ているけど、この距離での遭遇は初めて。出会った時の予備知識だけはあったのでパニックにもならずに冷静に行動できたと思う。何事もなかったから言えることですが…事故に会っていたら無知で無謀な単独登山者です。出会わない行動が大切ですね。
[blogcard url=”https://www.shiretoko.or.jp/library/bear/”] 知床財団のホームページではヒグマの対処法が紹介されています。しっかりと予備知識をつけてから登山しましょう。熊スプレーも忘れずに。