北海道から剱岳へ遠征登山Vol.3 剱岳アタック


薄暗い時間から何度も外を確認した。ずっと小雨が降っている。天気が良ければ4時前には出発予定だったけど今は5時30分。剱岳の方向は全く見えない。予想はしていたけど残念な天気にテンションが下がる。

前回までの記事はこちら↓
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山荘では支度をはじめている人もいる。関係ないけど山で会う外国人って薄着だよね。


行けるところまで行こう。この日のためにガイド本も熟読した、木村大作先生の剱岳点の記も見た。雨がひどくなったら引き返そう。


最初はゆるやかに登って剣山荘を見下ろす。


急登のガレ場まで来ました。霧で先が見えない。


足場が広いので問題ない。


トリカブトが咲いている。


チングルマは綿毛のほうが好きかも。


このあたりのガレ場は落石注意。


高校山岳部のグループに追いついた。


グループを追い抜き振り返る。大きな岩がゴロゴロ。


4番目鎖場を過ぎると前剱の頂上です。


前剱頂上。全ルートの約半分、天気が悪ければここまでと決めていた。視界不良だけど小雨は降っていない。先行者もいるので先へ進みます。


4mの鉄ブリッジを超えた所。ここで引き返す人もいた。


展望がないので、高度感もない。おかげで恐怖感もない。


7番目の鎖場。


鉄棒のステップに足を乗せて上ります。鉄が滑りやすいので注意。


岩場が続きます。平蔵の頭から平蔵のコルあたりかな。


8番目の鎖場。


さすが岩と雪の殿堂。


展望がないので岩場歩きに集中できる。


登りルート最後の鎖場カニのタテバイ。剱岳登山の核心部分です。


先行グループはハーネスの準備。ソロ登山はハーネスもロープもないから心細い。


ほぼ垂直の壁を20m登ります。足の置き場に注意が必要です。


カニのタテバイを登り切って振り返る。


剱岳登頂。展望はまったくありません。


お地蔵さんと丸い石と荒城の月。意味不明です。


景色がないので標識を撮る。


下りルートカニのヨコバイ。


最初の1歩、足の置き場所が岩に隠れて見えないので恐る恐る足を伸ばす。最初の1歩さえクリアできれば鎖をしっかり掴んで横に歩くだけ。


垂直ハシゴの最初の柵を乗り越える時が緊張する。


下りも岩場の連続でした。


足元に雷鳥が…天気悪いから会えたね。


山頂を振り返るけど雲の中。


山荘が見えた。無事に帰って来ました。


食堂で大反省会開催。


夕食を美味しくいただき。


今夜はゆっくり眠れます。


翌日は雨の中、剣山荘から室堂まで一気に下山しました。室堂周辺も残念な天気です。


富山市内で一泊して翌日は晴れ。これから北海道へ帰ります。


富山駅前のスタバで空港行きのバスを待つ。


さよなら富山。立山・剱岳方面にはものすごい量の雲がのっていた。


剱岳を登ってみて思ったのは、気軽に人に薦める山ではない…というのが感想です。ついうっかりで命を落とす危険な場所が数多くあります。十分に下調べをして、体力と技術を身につけてからご自分の判断で臨んで下さい。
剱岳に登った達成感は他の山で感じたものとは違いました。経験値も一気に上昇したと思います。
クライミングや厳冬期の本格的な山登りをされる方の足元にも及ばない一般登山者ですが…
危険な山を人には薦められないけど自分はまた登りたい。天気のいい時に再チャレンジしたい山です。