7月27日金曜日の深夜から明け方にかけて、SCWは無風快晴の予報。翌日の土曜日の夜は雲が多くなるので、大雪山テン泊の予定を雌阿寒岳ナイトハイクに変更。27日は満月前夜なので、月明かりに照らされた幻想的な景色を期待しつつ、仕事終わりに車を走らせ雌阿寒岳へ向かった。
夜10時にオンネトーに到着。まだ登り出すのは早いので夜の湖畔で撮影。
輝く月と、地球に大接近中の火星。
深夜11時45分に野中温泉登山口をスタート。
月明かりは樹林帯には届かず、暗闇の中を恐怖のソロハイク。ヘッドライトを点けると顔面に虫が集まってくるからマグライトで足元を照らしながら進む。恐怖感マックスなのはスタートするまで、いざ歩き出すと暗いだけのいつもの登山道。
樹林帯を抜け出しハイマツ帯に出ると月明かりが見えた。足元は相変わらず暗いけど山の稜線や街明かりは確認できる。
フップシ岳を見下ろす。右側に明るく見える星はカペラ。
登山口のある野中温泉の駐車場の明かりが見えた。左にはオンネトーの湖面。仕事で遅くなる友人が遅れて登ってくる予定だけどまだ気配も明かりも見えない。
雌阿寒岳の西側は雲海が広がっている。
七合目過ぎの岩稜地帯。
遠くに街明かりも見える。
頂上まであと少し。
山頂到着。一面に雲海が広がり空にはまだ星が見えていた。
阿寒富士の向こうも雲海。
東の空が明るくなっている。雲海が赤く光っているのは阿寒湖畔温泉の灯り。
360度絶景なのでシャッターを切り続ける。
雲海を照らす月と火星。月がなければ天の川が見えている方向。星景写真では月を邪魔者扱いしているけど、あらためて月夜の素晴らしさに気づいた。
雄阿寒岳と雲海。
斜里岳、海別岳、遠くに知床連山も確認できる。
見事な雲海が静かに流れていく。
太陽が昇る直前。ビーナスベルトの中で欠けていく月。ここまでキレイなビーナスベルトを見たのは初めてかも。
標津方面の山並みから太陽が出てきた。
だんだんと明るくなり青沼も見える。
朝陽に照らされるメアカンフスマ。
太陽の光が射すと鳥が鳴いたり風が変わったり状況が一変します。
山頂で合流した友人。
雲海には雌阿寒岳のシルエットが映っていた。
この時間帯は山頂標識もいつもと一味違う。
朝靄の中の剣ヶ峰。
お馴染みの山頂標識もかっこ良く見える。
朝陽を浴びる雲海。
ニペソツ山、トムラウシ山、大雪山の山並みも見えている。
岩ツバメも目を覚まして忙しそう。
火口を取り囲む稜線。
日差しが眩しくなってきた。
岩ツバメが何やら騒いでいる。
あの登山口へ向けてゆっくりと下山開始。
夜空から夜明けへ刻々と変わっていく景色を楽しめるナイトハイクはやっぱり楽しい。登り出すまでの恐怖感さえ乗り越えれば素晴らしい景色が待っている。
夜は色々な危険があります。特に早朝は野生動物が活発に活動する時間帯なので、ヒグマ対策の装備は必須です。