12月なのに平地は積雪がありません。低い山ならまだ行ける!もうオフシーズンですが今年登っていない摩周岳に行ってきました。累積標高は750m、距離は往復14km。摩周湖の外輪山をのんびり廻り最後に少しだけ急登があります。
アイヌ語でカムイヌプリ「神の山」と呼ばれ崇拝されていた山だそうです。
登山口は摩周湖第一展望台の脇にあります。
スタートからしばらくは笹が広がる歩きやすい登山道が続きます。
朝は空気が澄んでいて遠くに山頂が白くなっている斜里岳が見えます。この摩周湖展望台は星の撮影で多くのカメラマンがやって来ます。
登山道脇にはカタチの良いダケカンバがたくさんあるのでモデルになってもらいました。
中央に見えている山は雄阿寒岳です。その左に雌阿寒岳も確認できます。
ゆるやかな登りでだんだんと体が温まってきます。
雪で足が取られるけどスノーシューを付ける程でもないのでツボ足で進みます。
まだ半分も来てないのか…
こんなに天気がいいのに誰も歩いていない。登山口も車は止まっていなかった。
歩いてきた道を振り返る。この稜線は走れそうです。
分岐まで来ました。右は西別岳まで繋がっています。人が歩いた形跡はありません。雪の上には動物の足跡だけ。
いちおう雪山装備で来たけど出番は無さそうですね。
この区間だけ雪が深く時々ヒザまで埋まりました。
ここから急登が始まります。ダケカンバの向こうに頂上も見えてきた。
もちろん危ないから近づきません。この積雪で登山道が隠れていて、ピンクテープも見失い少しだけ迷いましたが頂上方向は目視できているので問題ありませんでした。
わかりづらいですが頂上看板が見えました。
火口の左側、白い筋が歩いてきた登山道です。結構な距離をまた歩くのか…
見事な摩周ブルー。斜里岳もクッキリ見えています。
向こうに見えているのは藻琴山です。摩周岳の頂上は崖が切り立っているので、結構な高度感があります。
日が短いのでもう薄暗いです。帰り道も誰もいない…鳥の鳴き声すらしない…
歩きながら世界が滅びたかもと想像する。
展望台でやっと人間を見てホッとした。
さすが神の山。人間を寄せ付けないカムイヌプリでした。
この日の山行は全てRICOH GRⅡで撮影しました。