以前から夜の空港で星空と飛行機の軌跡を撮影したいと考えていた。光害が少なく夜の離着陸があり、しかもロケーションの良い最適の空港が身近にあります。自宅から車で40分の女満別空港で、初めて星空と飛行機の撮影にチャレンジしてきました。
田園風景に囲まれた女満別空港の周りには撮影ポイントが豊富あります。空港敷地内はもちろん立入禁止ですが、農家さんの敷地や畑にも絶対に入らないでください。農道も農作業の迷惑になるので車の乗り入れはダメです。この素晴らしい撮影環境をいつまでも維持できるように撮影者はマナーを守りましょう。
少し雲がありますが星が出てきました。今夜は月明かりがないので空港の灯りと星の輝きがバランスよく見えています。
今後の撮影のために星の軌跡がどの位置に流れるか、広角14mmインターバル撮影で確認。Nikon D850+AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED。ISO1250、F5.6、WB3700K、14mm、29秒×64枚 比較明合成。
風向きによって離着陸の方向が変わる。今夜は南方向だと予想して位置を決めます。ちょうど南から着陸便が来たけどかなり低空飛行。この撮影位置は離陸向きです。Nikon D850+AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED。ISO1000、F5.6、WB4000K、14mm、29秒。
JAL羽田行が離陸。希望通りの角度で飛んでくれました。夜空にふわりと飛んで行く姿は美しい。昼間の旅情感とは別物の神秘的な感動がある。Nikon D850+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED。ISO3200、F5.6、WB3230K、20mm、20秒。
ANA千歳行は低い離陸です。広角だったせいもあり画角に対して軌跡の位置がバランス悪い。これはかなり経験を積まないと狙った構図は撮れないかも。NNikon D850+AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED。ISO3200、F6.3、WB3230K、14mm、20秒。
離陸時に合わせてインターバル撮影で星を回す。星の軌跡と一緒に撮影出来た写真はこれ1枚。気温が急に冷え込みレンズに曇りと結露が付着して、この後の写真は全滅。Nikon D800+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED。ISO640、F5.6、WB3030K、70mm、29秒×64枚 比較明合成。
失敗例。星の軌跡を撮影するために29秒露光・撮影間隔1秒のセッティング。飛行機の軌跡を露光中にインターバルが途切れ1秒間の隙間が発生。しかも車のヘッドライトが絶妙のタイミングで入り込む、さらに薄雲も…こればっかりは運まかせなので仕方ない。撮影間隔は1秒以下には設定できないので露光時間を長くして再チャレンジです。
昼間にロケハンをしながら撮影。2機同時に滑走路に向かっているのは、田舎の空港では貴重な景色。興奮しますね。
AIRDOの特別塗装機「ベア・ドゥ」に遭遇。
ベアがJALをお見送り。
そしてベア・ドゥも大空へ。
昼間の時間帯は飛行機待ちの時にアマチュア航空写真家の方とお話しする機会があり、それは楽しい時間でした。ジャンル違いの方との写真談義や情報交換は大変勉強になる。空港ではじめての夜間撮影は反省点が多かったけど、今後の撮影プランも数多く発見できた。これからは日が短くなります。秋の夜長を楽しめる撮影がまたひとつ増えました。天気の良い週末が訪れますように。
Good Luck!
【追記】星と飛行機の軌跡に再チャレンジ
翌週も星空指数が良かったので再チャレンジしてきました。
女満別空港では日没後の着陸と離陸がそれぞれ3便あります。それらを全て撮影し、さらに北の星空をグルグルまわす撮影プランでチャレンジ。Nikon D850+AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED。ISO400、F5.6、WB3450K、59秒×77枚 比較明合成。
離陸後の旋回。Nikon D800+AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G。ISO400、F5.6、WB3230K、59秒×25枚 比較明合成。
JALとANAの離陸を縦構図で。Nikon D800+AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G。ISO400、F5.6、WB3230K、59秒×38枚 比較明合成。
この撮影ポイントからの目的は達成できたので、さらに魅力的な次のポイントを探そう。