Nikon Z6+Z24-70mm f2.8 旭岳で実写レビュー
今季ラストとなる雪山登山、強風が予想され雲量も多く条件はあまり良くない予報でしたが、ピークは目指さず姿見の池周辺でサンセットと星空を期待して大雪山旭岳へ。
ロープウェイは終日運休でしたが駐車場にはBCスキーやスノーハイクを楽しむ方の車がありました。
写真は全てNikon Z6+Z24-70mm f2.8で撮影。RAWデータをCapture NX-DでリサイズとJPG書き出し。カメラとレンズの性能を確認できるように、現像ソフトでの補正や加工は一切していません。Z6のピクチャーコントロールはSD(スタンダード)を選択しています。
午後1時過ぎ姿見駅を目指してゆっくりとゲレンデコースを登ります。
雲が多いけど時々見える青空。白飛びも抑えられていて自然な写りです。
斜面にはスキーヤー。
遠くには富良野岳の姿も確認できる。
雲が多くなって青空は見えずモノクロの世界。ホワイトバランスはAUTO1使用。
雲間からの光芒も、肉眼で見る景色に近い描写力です。
十勝岳は雲の中。D850と比較してZ6の解像度が心配でしたが、PC画面で見る限りでは十分な解像です。
姿見の池と石室周辺は真っ白な雲の中。
たっぷり2時間半をかけて姿見駅に到着。
氷柱が並ぶ姿見駅。
つららの天ぷら。
運休中のロープウェイを眺めながらサンセット待ち。
窓に着いた氷の模様。外は更に雲が広がり真っ白。
サンセットは期待できないので下山を開始すると雲間から夕焼けが見えた。
旭川方面の夜景と日没後の赤い空。
美瑛、富良野方向。重たい雲が広がる。
NIKKOR Z 24-70mm f2.8で撮る星景写真
星空の撮影をあきらめて歩き出し、しばらくすると西の空に明るく輝く金星を発見。
慌てて三脚とカメラをセッティング。Z6で初めての星景写真。
雲の隙間を狙っての撮影。噂に聞いていたZ6の低ノイズ性能はどうか。星空部分は間違いなくザラつきのない滑らかな印象。しかし前景や樹木の細かなディテールはややモヤッとしている。もう少し絞った方がいいかもしれない。
雲間からオリオン。街灯の影響で低い雲がオレンジ色に染まっている。
現像ソフトでの低ノイズ処理は必要ないレベルです。
星が点像に見えないのはカメラブレ?急斜面の雪上で、三脚を雪に差し込んでレリーズも使わずシャッターボタンを押しているからブレ発生している。
雲のオレンジを抑えたいから色温度を3500に落としているため、星空が青みがかってしまいオリオン座ベテルギウスの赤色が出ていない。
同じ写真のオリオン三つ星付近を等倍表示。オリオン座大星雲もここまで写っている。三脚を立ててレリーズや赤道儀を使えばもっと改善しそうです。シャッタスピード10秒分の星の流れは仕方無いですが、流れる角度が不規則に見える部分もあり、この部分はしっかりと検証していきたいと思います。
下山後の帰宅途中で。ISO16000でもノイズはほとんど見られない。
ソフトフィルター装着。解放f2.8でも小さな星はシャープに写っている。
動物瞳AFに対応したZ6
Z6は動物顔認識・動物瞳AFに対応しています。
動きの早い猫を捉えるのは大変ですが、動きが止まった時にうまく当たればジャスピンで撮れます。
Z6とZレンズのデビュー戦でしたが、求めていた旭岳と青空とのコントラストやクリアな星空は見れず、カメラにとっては悪条件の撮影。条件が悪い中でもさすが大三元レンズのZ24-70mm f2.8、Z6でも高い解像力を見せています。
[blogcard url=”https://www.nikon-image.com/products/nikkor/zmount/nikkor_z_20mm_f18_s/”]まもなく Z 20mm f1.8も導入予定。今後もZ6で撮る星景写真の実写レビューを紹介します。