春はさそり座と一緒に天の川の濃い部分が現れる。今年も屈斜路を見下ろす残雪の藻琴山から天の川を狙います。撮影機材は Nikon Z7II + Z14-24mm f2.8S、Z24-70mm f2.8S。過度な彩度補正や現像処理はしていません。撮影時の設定を優先して Adobe LightroomにてJPG書き出し。
雪が溶けてハイマツが出てきていますが、歩きやすい残雪の登山道をスノーシューで進む。
さそり座と天の川を横目にハイクアップ。
北の星空、天の川も確認できる条件の良い夜空です。
振り返ると斜里岳と街明かり。
屈斜路湖を見下ろしながら高度を上げる。遠く釧路の街明かりが眩しく見えるほど空気が澄んでいる。
尾根に到着してからじっくりと天の川を撮影。
同行者も右の雪庇に気をつけながら撮影中。
今回はZ14-24mmにリアフィルターを装着。LEE角型ソフトフィルターの中でも一番効果の低いNo1を使用。明るい街灯はやや大げさに見えるが、星へのソフト効果は大満足。四隅の星が流れずに写るリアフィルターは今後も出番が増えそうです。
https://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/soft/4961607398449.html
右側に藻琴山山頂が見えます。この先は風が強いので、この稜線を撮影地とした。
雄阿寒岳の頭が見える。
登ってきた細尾根と斜里岳。
週末の天気、天の川の位置、新月、様々な好条件が重なった見事な光景です。
10分間露光中に火球並みの明るい流星を捉えることができた。
公害の少ない道東ならではの景色。
北斗七星を回している間に空がだんだんと青くなる。
天の川も消えていく。
知床連山、海別岳、斜里岳のシルエットが浮かび上がり夜明けが近い。
噴煙を上げる弟子屈硫黄山。
屈斜路湖の白鳥たちも目覚める時間。
雄阿寒岳と雌阿寒岳の頭が見える。
斜里岳の背景がオレンジに染まる。これはもしかして…
斜里岳からご来光です。
朝日が差し込む
朝日を浴びながら下山開始。
星空撮影のつもりが見事な天の川に夢中になり、色が変わっていく夜空に魅了され、思いがけず斜里岳からのご来光まで、結局5時間以上の撮影。厳冬期なら凍えていたけど、4月の藻琴山は穏やかに撮影ができた。