今年も雪が少ない道東。藻琴山のモンスターも育つことなくシーズンが終わりそうな予感。2月末の夜明け前、天の川が登ると同時に月と金星も姿を見せる。
NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sにハーフソフトフィルターを装着して、雪の藻琴山で星景撮影。
ハーフソフトフィルターを装着すると、星空をソフトに地上景をクリアに表現できる。
↑上がフィルター装着、↓下がフィルター無し。
月明かりと夜明けも近づいてきて、空に青みがかかる。
眼下の屈斜路湖には雲海が広がっている。
稜線に到着。金曜日の夜はトレースがない。キツネやウサギの足跡を辿るのが雪山の楽しみ。
↑上がフィルター装着、↓下がフィルター無し。
フィルターの有無は好みの問題だと思う。この場合どちらも好きだ。
月が明るくなり夜明けも近づき、雪山の姿がはっきりと見えて来た。
この時間帯は人工衛星がよく写る。
斜里岳の背後がオレンジに染まる。
藻琴山の上にはおおぐま座。
夜明けの湖上に月と金星が輝く。
白肌の藻琴山稜線が美しい。
星が消えて星景撮影は終了。ここから Z 24-120mm f4S にレンズ交換して山頂を目指す。
山頂手前で大規模な雪崩に遭遇する。
山頂手前の右側の稜線。雪庇が少しあるけど、今のところ何の変化もない。
聞いたことのない音量で「グググー」と聞こえて地面も少し揺れた。
とっさに雪崩だと気づき右側に寄ると、稜線の上からこちらに向かって見る見るひび割れが発生。
雪煙を上げながら大量の雪が急斜面を滑り落ち、あっという間に無くなった。
いつも雪庇には近づかないように気を付けていたので無事にやり過ごすことが出来た。
三日月が輝く雲ひとつ無い穏やかな山頂。
雪崩現場を山頂から見る。相当な厚みの雪が滑り落ちた。
雪崩は広範囲に渡っていて、規模の大きさがわかる。
雄阿寒岳と雌阿寒岳を見納めして山頂を後にする。
朝日とシュカブラ。
屏風岩にモルゲンロート。
これからの季節は、急斜面の稜線歩きやトラバースは特に気をつけましょう。